ぜーぜー節(添田唖蝉坊)演歌がメッセージフォークなんです!土取利行が演歌する!

文明開化で日本は西洋近代の音楽教育を取り入れましたが、ほとんどの人は、音楽といえば角つけや旅芸人の、三味線調の唄こそが音楽でした。

これを演奏して唄っている土取利行は、元々フリージャズ、フリーミュージックの人で、70年代の前衛ドラマーでした。そしてその伴侶、故・桃山晴衣(三味線弾きうたいすと)が添田知道(唖蝉坊の息子)から長期にわたって「演歌」を習っていたことから、その意志を受け継ぎ、「邦楽番外地」として、新たに録音したものです。すばらしいです!

戦争の世紀を乗り越え、大震災を乗り越えてきた、近代流行歌の祖が、添田唖蝉坊、知道です。反骨、風刺、諧謔にあふれた三味線調の唄、まさにメッセージフォークの元祖です!明治42年当時の唄です。温故知新とはこの事ですね!

これに比べて、「日本人の心」なんていう今現在の「いわゆる演歌のスタイル」というものは、せいぜいここ3~40年ぐらいの間に確立された、新しいものです。(少々どんづまりですが・・・)