西から流れる川面を見つめて

「ふ・た・り・の・り」の中で、自分としてはよく録れたと思う曲です!曲自体はヴァンモリソン風の歌として、東京時代にちょっと違う形で演っていたのを思い出して、新しく詞をつけました。シンプルに、今の思いを綴りました。

思い起こせば22~3歳の頃、友達に勧められて映画「フラッシュダンス」を見ました。主人公が肉体労働のあと倉庫で毎日一人、ダンスの練習に励むのを見て、私も一念発起毎晩家の倉庫で、歌の練習をした時期がありました。エリックバードン、ヴァンモリソン、オーティスレディングなど・・・。その後意を決して東京に行ったのですが、木造安アパート住まいだったので全く声を出せなくなってしまいました。その後20年間、大音量のバンド練習以外、ボーカルの練習などと言うものはしていませんでした。

その後盛岡に帰ってきて、ギターをもって弾き語りをやろうとしましたが、家だとなか なか集中して全開では歌えません。そこで車の中で歌ったり、山や川べりに行って歌うことにしました。 そこが前潟の雫石川べりです。

高橋竹山が裏山にゴザと三味線を持って行き、鳥の声を聴きながら練習したように、ソニーロリンズがニューヨークのウィリアムズバーグ橋の下で、人知れず練習したように、初代西川岩月が夕顔瀬橋の下で、川の音に負けじと江差追分を歌ってたように私も、雫石川べりで歌うのです!